2023年12月01日

12月1日・金曜日。晴れ。本日師走の朔日と知り、呆然とする。

先月12日(日)、金子ゼミナール卒業生たちが相集い、わが叙勲の祝賀を兼ねたパーティーが大学リバティータワー最上階で開かれた。70余名が参加し、遠方より駆けつけた卒業生も多く、中々の盛会であった。まずは、開催の労をとった幹事諸君らには、改めて深甚の謝意を表したい。勤務後の疲労を押し、貴重な時間を割いてのことであった。それだけに、感謝は尽きない。迷惑をかけた。どうも有り難う。
本会は、私の大学退職の際に持たれて以来、10年ぶりのことである。今や、教え子と言うより、畏友でもある井上敬資より、この機会にパーティーでもどうかと持ち掛けられたとき(誓って言うが、当方から強制した覚えはないので念のため。但し、そんな顔つきだったかもしれない)、幹事たちの苦労を思い、一応、二の足を踏んだつもりである。
それでも、「ウン、ヤロウ」と返したには、二つの思いが浮かんだからである。一つは、今や年金組になった連中も多い。どんなジイさん、バアさんになったものか、会ってみたい。それ以上に、コッチがいつ果てるか、分かったものではない。これはもう、生前葬儀みたいなモンだ。二つ目は、10年ぶりのことだ。お互い連絡も取れずに、会いたくても会えない連中も多かろう。これを機会に会わせてやろう、という慈悲である。
わが狙いは的中し、席上「先生の言うように、久しぶりに会えました。これからは連絡を取りあって…」との声がいくつも寄せられ、その後、我が携帯には「本当に和やかな、良い会でした」と言ったメールも届いて、久しぶりに得意の一時を持ったところであった。ただ、「あんなに、嬉しそうなお爺ちゃんの顔を見るのは初めて」と、中学一年なった孫娘が、誰かに言っていたと知らされたときには、さすがにマイッタ。

前月中旬以降、上記のような事情もあり、さらにはある大学から論文審査の依頼を受け、審査報告書の締め切りに押された上(何とか間に合わせた)、歯の治療に悩まされ、懊悩と多忙な日々を過ごした。そのため、『手紙』の発信が途絶えたことを、一筆添えさせていただく。


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