2023年11月06,10日

11月6日・月曜日。曇り。
11月10日・金曜日。雨。やや寒さを覚える。と言って、立冬の時期と言われる寒さではない。

昨日(11/9)のニューヨークタイムズで、現在のガザの悲惨は想定内であり、これによってパレスチナの平穏は消滅し、戦闘は恒久的になった、とのハマス指導者の言葉を読み、ゾッとする。うすうす分かってはいたが、文字にして読むと、やはり衝撃的であった。彼らは平和なぞまったく望んでいない。それはそうだ。平和を願えば、あんな暴挙は、ハナからしなかった。
その狙いは、イスラエル国民に突然の暴虐を加えて、彼らの憎しみや復讐心を最大限に煽って、ガザへの無差別な攻撃と、多くの子供を含めた市民への過剰な殺戮を呼び込む。その惨劇と、イスラエルの獰猛さを世界に見せつけ、それをテコに、周辺のレバノン、シリア他親パレスチナ諸国を抱き込み、当地を後に引けないような全面戦争に追い込んだ末、結局、イ国を消滅させることにある。イスラエルも同じ意思を持つとすれば、同地の平和は永久に来ない。今回のガザ侵略でハマスは消滅するかもしれない。しかし、それはハマスの絶滅にはならない。憎しみを糧にした第2、第3のハマスが誕生し、テロの世界的な拡散を呼ぶだろう。
他方で、ウクライナ戦争がある。その結果次第では、ロシアの狂暴化は避けられず、欧州の安全が危うくなる。中国の海洋進出と周辺国との軋轢、中南米諸国からの、道中の信じがたい惨状をものともせずに押し寄せる、北米への移民圧力は放置できないほどらしい。
世界中に紛争が起こり、その火種も尽きない。筆者には、これはなにか第二次時世界大戦前夜の様相に見える。それどころか、その後の火力、兵器の進化がもたらした、当時とは比較にならない残忍な破壊力を思えば、事態ははるかに深刻である。そして、こうした状況を丸ごと呑み込むような地球温暖化問題が迫っている。人類はこの挑戦に太刀打ちできるのだろうか。暗澹とする(この項、終わり)。


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