2022年02月14,16日

2月14日・月曜日。晴れ。大雪の予報は外れ、筆者としては大いに助かった。これを残念に思う向きもあろうが。

なお、先週の火曜日(2/8)、3度目のワクチン接種を、前回と同じく、大手町の合同庁舎にて受ける。殺到する電話を掻いくぐって、我がために予約を取ってくれたのは、当社のH課長である。今日に至るまで、この種の手続きの知らせを受けるたびに、ただ唸って、書面を見つめて途方に暮れるばかりの当方としては、今回もこうして助けられた。恐れた副反応は、かなりの眠気と体の深部にやや疲れを覚える他は、発熱による節々の疼痛、だるさもなく、前回よりもはるかに軽かった。お陰で、当日は夜半の2時半にははや就寝し、14時間ほど眠って、事なきを得る。もっとも、起きた後は、とてもサッパリとはいかず、半日、霧の中を彷徨うがごときであった。これはワクチンの故か、眠りすぎたせいか。

2月16日・水曜日。晴れ。老眼鏡購入。合わなくなった眼鏡をやめ、このところ裸眼で読んでいたら、点眼のたびに薬が染みるようになり、やはり眼球を痛めていたと知る。いまだわが商売道具でもあり、止む無く、大枚(?)をはたく。

 

(承前)コロナウィルスに感染すると、ウィルスは数日内に、気管を介して心臓、脳、体内のほとんど全ての器官に広がり、何か月もそこに居座ることが出来るらしい、とは米国立保健機関(NIH)の研究者である。つまり、呼吸器官系以外の細胞内でウィルスは増殖する能力があり、それは長期的な症状の原因であるらしいのである。この所見はいまだ、『ネイチャー』誌掲載のための査読段階にあり、よって公式に承認されたものではないようだ。しかしそれでも、コロナ患者を長きにわたり苦しめる症状の原因を解き、また治療や介護等の改善の契機になるかもしれない。

とすれば「これは極めて重要な研究である」。こう説くのは、COVID-19の長期的な作用に特化した研究を指導するミズリー州病理学センター所長・アルアイ氏である。「長いこと我われを悩ませてきたのは、長期コヴィドが、これほど多くの器官系に影響を及ぼしているように見えるのは、何故かということであった。当論文は、これに光を与え、長期COVIDが軽度ないし無症状な患者に深刻な症状を引き起こす理由を説明する助けになるかもしれない」からである。

だが、この所見は、上に記したように、いまだ公式見解でないばかりか、これを追試した報告には、否定的な論文も多く、その決着はついてない。ここには、感染後時間を経た患者の死亡後の解剖所見であり、その間にウィルスの影響等はすでに捉えがたくなっているという事情もありそうなのである(以下次回)。


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