2021年3月10,16日

3月10日・水曜日。晴れ。忘れていたが、わが毎月の歩行歩数をここに記録として残したい。いつか、この時代の後期高齢者が毎月どれ程歩いたかについて、一つの参考になるやもしれないではないか。1月の1日平均歩数・8479歩。最高・14215歩、最低・4012歩。総歩数・262859歩。2月の1日平均歩数・9854歩。最高・12334歩、最低・5919歩。総歩数253510歩。

なお、本日より、2月26日・金曜日の項の論題に戻る。

3月16日・火曜日。晴れ。一昨日の夜、悪寒の故に眠れず、あれこれ心配したが、事なきを得た。本日出社。なお、前回の配信について、やや難解な内容にも関らず、好意的な返信を複数頂戴した。記して、謝意を表したい。

 

ローマクラブの刊行した『成長の限界』が世界に衝撃を与えたのは、1972年のことである。世界人口の増加、工業化の進展による環境破壊や汚染が、資源の枯渇と共に食糧生産力の減少を来たし、このまま事態を放置すれば、地球上の成長は100年後には限界に達すると言うのである。こうした地球の終末論的見解は、今なお形を変えて生き続けているが、地球温暖化を目の当たりにした現在、筆者もまたその一人である事を、ここに公言しておく。もっとも、この種の警告は、例えばK・ボールディング『二十世紀の意味』(原著は1964年に刊行され、邦訳は1967年に岩波新書より清水幾太郎訳として出ている)において、すでに発せられており、ローマクラブが最初であったとういう訳でもない。

但し、人口増加の問題は、ボールディングが言い、ローマクラブも指摘したようには進行しなかったようである。たしかに、現在の世界人口数はこの50年間でも二倍に増加し、76億人を超える勢いであり、さらに2030年には86億人、2050年には98億人を見込むと言われ、この限り彼らの予想は的中しているようにも見られる(前掲書『2050年世界人口大減少』46頁より)。しかし我々が現在経験しているように、わが国はじめ先進国での人口減少は、そうした趨勢とはまさに逆行しているのも事実であって、これが途上国にも波及していけば、事態は逆転するのかも知れない。世界最大を誇る中国が、近年、人口減少に転じ、一人っ子政策の転換を余儀なくされたとの指摘は、そうした傾向の予兆であるのかも知れないのである(以下次回)。


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