2020年3月11,17日

3月11日・水曜日。晴れ。幸い、今の所コロナウィルスの餌食には成ってはいないが、この一週間ほど高血圧に悩まされた。ストレスからくる肩こりのためと思うが、鍼灸治療により何とか落ち着いてきたようだ。相も変わらぬダラシナイ生活がたたったか。

3月17日・火曜日。晴れ。今やコロナ禍は、欧州から合衆国に広がり、パンデミックとなる。各国の国境封鎖と交通の遮断が、世界不況を予想させ、本日の米国株のダウ平均はほぼ3000ドルの下落となる。ここから、今後、何が生ずるか、注視したい。

 

前回までわれわれは、大都市開発それ自身の問題性と危険性、その裏面で進行する地方の疲弊、さらには宅地崩壊に見る都市周辺域で生ずる問題を一渡り見てきた。これを受けて以下では、密集する都市生活の問題について、現在われわれが直面しているコロナウィルスの蔓延を視野に置きながら考えてみたい。それは勢い、疫学的な事柄に関わり、筆者はその筋の専門家では無い故、以下は浅薄で、ときに怪しげな叙述に過ぎなくなる事をあらかじめお断りしておこう。だが、これまでの全ての物言いがそうなるのだから、考えてみれば、今更こんな事を言う必要もないのだが(なお以下の多くは、拙著『汚水処理の社会史 19世紀ベルリン市の再生』日本評論社・2008に拠っている)。

今月9日(月)、ジャパンタィムズに「ウィルス退治の流言、ネット上に飛び交う」の記事が載った。それらの流言は、感染症の専門家2名の教授によって否定ないし疑義が呈されている。以下はその要旨である。

その1、新型ウィルスは熱に弱く、よって26℃から27℃に温められた白湯を出来るだけ飲むこと。だがその科学的根拠は皆無である。ただ、2003年のサーズ発症の折、国立感染症研究所がサーズウィルスは98℃以上で15分間煮沸すれば死滅するとの報告がある。その2、ビタミンⅮの摂取が効果的である。かつてインフルエンザに効果的とされたが、現在、科学的なデータによってそれが確証された事実はない。いずれにせよ、ビタミンⅮによる免疫力の上昇はごく僅かで、これによる当ウィルスからの感染を阻止することは期待できない。その3、電子レンジで消毒されたマスクは再利用できる。ここにはレンジ内の汚染のリスクがあるばかりか、マスク内の針金が発火する恐れもある。また業界では、洗えるマスク以外の再利用は不味いとにべもない(以下次回)。


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