2023年10月23,27日

10月23日・月。晴れ。蚊が媒介する疫病の世界的な蔓延の問題を取り上げているさ中、本日、朝日朝刊で「スズメバチ被害多発 温暖化影響?」、「巣が巨大化し働き蜂増 駆除中死亡も」の記事を読む。ここでは千葉県館山市、岐阜県高山市、大分県九重町の3例が挙げられているが、こうした深刻な被害は列島中で生じていることではないか。温暖化によって、熱暑のような特異な気象現象とは別に、人類は生物界からの多様で困難な挑戦にも晒されているのである。
10月27日・金曜日。晴れ。本日は前回の続きのつもりが、以下のようになった。

過日、ひょんなことから16,500歩を歩いた。荒川車庫から町屋を経て、隅田川沿いを下り、千住大橋を渡って北千住に至る道のりである。暖かな午後の日差しの中、桜トラムの車輛を右に見ながら、繁華街から取り残された静かな家並みに沿った道行は、結構楽しかった。町屋では、目当ての喫茶店が貸切のため、変哲のない珈琲館に入る。
その後がいけなった。何の気紛れか、気づけば隅田川に出ていた。陽も落ちた隅田の川面を渡るそよ風と共に、川向こうのはるか彼方に瞬く千住の灯に誘われたのだろう。昔から、当方、チラつくネオンに弱いという習性もある。だが、ここではそればかりでも無くなった。ここまで来たら、もう戻れないからだ。南千住界隈の大マンション群の影絵をしり目に、ただ大橋を目指す他はなくなった。かつて鴎外が馬車で渡った橋だ。もちろん現在の橋ではない。
千住市場の入り口では、芭蕉の句碑を読む。奥の細道に入るにあたり詠んだという、有名な「魚の目に泪」である。いよいよ千住の宿に入る。土曜の夕刻、これまでの静寂を破る雑踏であった。疲労は募る。丸井のレストラン街に上り、中村屋のカレーセットを取る。何かこの所、カレーばかりとなるが、別にイチロー氏にあやかり、あるいはカネがないと言うわけでもないのだが、どうもこうなる。
春日部にたどり着いた後の帰途を、どうしたか記憶にない。バスに乗ったか、歩いたか。しかも、よく日はかなり疲労が残ったはずだが、携帯の記録によれば13,500歩を歩いている。別段、シニアオリンピックのような何かに出ようなどの、大それた意欲も計画もないのだが、齢傘寿を過ぎ、オレは一体何をしているのだろうと、しきりに想う。


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