2021年7月28日

7月28日・水曜日。晴れ。先月の歩行総数・273,536 歩、1日平均歩数・9,118歩、最高・13,911歩、最少・4,792歩であった。

また、7/23(金)、大手町合同庁舎にて、2回目のワクチン接種を終える。1回目は、接種部位の筋肉痛が、軽く2,3日残っただけであったが、2回目は違った。日頃は深夜の4時前後に就寝するところ、当日は妙な疲労を覚え、早や(?)2時半には寝につく。夜半の3時を回った頃であろうか、突然体が悪寒と共に震え出し、5,6分も続いたか。やや間をおいて3回起こるが、その時間は次第に短くなった。その後、体の節々に痛みが残り、翌日一杯それは続く。その間、頭に重しの入ったような、鈍痛とも違う状態で、起きているような、寝ているような時間を過ごす。ハッキリ眠れたのは午前10時以降であったか。夕刻、18時頃に起きだし、徘徊を兼ねて、書斎に向かう。その後、恐らく、3千歩は稼いだ。

 

コロナ禍のオリンピックは、盛り上がって来たのか。筆者はすんなり受け入れる気分になれず、テレビ映像も断片的に見るばかりである。それでも、スケートボードの少年少女の選手たちの活躍には、心より拍手を送る。

オリンピックに大きな影を落とすコロナだが、その猛威はいよいよ容赦なく、感染者の数は東京だけでも連日3千人に迫り、全国では7千人を超えるかという勢いである。これは開催前から十分指摘され、警告を受けていたことで、それがその通りになった事に、脅威は持っても、驚きはない。

だが、このような事実を目の当たりにしてさえ、タジログことなく競技を続けさせる政権の覚悟なのか、意地なのか、ともかく目を瞑って突貫させる精神には、心底驚き、恐怖を覚える。まるで敗戦末期の日本軍部と政治がひたすら国体護持を目指して、結局、2発の原爆と共に、国民を地獄に引きずり込んだあの顛末を思い起こさせるからだ。それもこれも、ワクチン接種の広がりとその効果に全てを託してのようである。だが、海外では2回接種者にも感染が拡大しているとの報もある。感染者は増えても重症者数はそうでもないと言い張るが、入院者数の増加は通常医療の妨げになりつつあり、入院の拒否や予定手術の延期が要請されている現実に、一体どう対処しようとするのであろう。今、医療現場はギリギリの状態に追い込まれているという。オリンピックのために崩壊することは、絶対無いのであろうか。

 

聞けよ民命捧げて五輪護持   みつお

 

そんな中、西村カリン氏(ラジオ・フランス、仏リベラシオン紙特派員)の指摘に、深く頷いた(朝日新聞、7/27(火)朝刊)。自民党、菅政権は国民から遊離し、国民の置かれた状況が分かっていないのではないか。たまたま記者会見で総理に質問する機会を得た。「ワクチンを前提とせずに安心・安全な五輪が可能と言っていたが、感染拡大や死者が出るリスクがあっても開催して大丈夫だと思う理由は何ですか」と訊いたところ、「感染対策を講じることができるからです」。全く科学的根拠のない、この答えに失望した。

そして、言う。「官房長官として8年近く、連日記者会見をしてきたので経験豊富とされていますが、私は「本物の記者会見」を経験していないのではないかと思います。事前にスタッフが集めた質問に対してメモを読むのではなく、厳しい質問を避けず、アドリブで語るという意味です。/会見中の首相はとにかく緊張しているように見え、質問に直接答えず、何度も同じことを繰り返すことが目立ちます。民主主義国のリーダーです。しっかりと記者と対話をしてほしいと思います。/菅首相はグローバルなコロナ禍の中、世界を相手にし、世界から注目と関心を集めている五輪に関しても、完全に内向きの発想と思考に終始しているようしか見えません。自民党内にも、野党にも、首相にとって脅威となるライバルがいないので、そうしたことが許されているのでしょう」。

彼女は平明な言葉で、実に辛辣なことを言ってのけた。筆者はこの一言に触れ、わが国の政治家のレベル、ジャーナリストの質、国民の政治的意識まですべて剥き出しにされたような思いに駆られ、訳もなく恥じ入る他はなかった(この項、終わり)。


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