2015年1月8日

2015年1月8日・木曜日・晴。

謹賀新年。読者諸氏には、よきお年を迎えられたことと拝察する。と共に、本年もまた旧年同様お付き合いの程、宜しくお願い申し上げたい。小生は旧にも増して、一層の駄文、妄言を書き連ねる所存にて、さらなるご迷惑をおかけすることになるは必定であろうから、ホンノ形式だけでも、こんな一言を添えさせていただく。

かかる丁重かつ心のこもったご挨拶の後に、しかも年頭の一文だというのに、いきなりこんな内容はどうかと思うが、私としてはショッキングでもあり、またこの一年を考えるに重要なことと思って、以下それを記してみたい。

出所は今月4日、The Japan Times一面の記事である。その記事は、先の大戦後70周年を迎える今年、これを記念するわが国政府の取り組みや周辺諸国、とくに中国、韓国のそれにたいする関心が高まりを見せている、そうした状況から書かれたものと思われる。その大意はこんなところか。まず最近の若者、ここでは大学1,2年生の戦争への思い、あるいは意識が二分されている、と指摘される。多くの若者の希薄さにたいして、戦争にヨリ積極的に向き合おうとする少数派が対置される。それは彼らにたいするインタヴューから浮き彫りになる。若者のメッカ、渋谷でのやり取りから。ある若者は、かつて日米が熾烈な戦争を行ったと知らされて、「そうだったの?」と幾らか困惑して、呟いた。そして、続ける。「ソオ言われて見ると、前にどこかで聞いたような気がする」。また大学1年生は、8月15日がわが国民にとっていかなる意味を持つか、についてまるで分かっていないようだ。「正直に言って、ボクは戦争なんか考えたくない。」

NHKが昨年8月15日に放映したストリートインタヴューによると、100人中52人が、同様にこの日の意味を知らなかった。のみならず日米が交戦国であったことすら思いもよらないことであるらしい。これはもう、彼らの無知を笑う以前の話ではないか(次回に続く)。


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