2019年7月30日

7月30日・火曜日。晴れ。梅雨明けと共に、列島、焦熱地獄に喘ぐ。

 

資源の「最後の一滴」まで搾り尽くさねば止まない経済発展が、地球規模で推し進められている現在、今や人類の存亡が問われるほどの危機に直面するに至ったか。海洋汚染や環境破壊、気候問題のいずれも、じっと見据えれば、規模と深さ、その激甚さにおいて途方に暮れ、背筋が凍りつく。今夏のパリの40度、われわれの熱暑もその表れの一つであるに違いない。

これらに対して、これまで世界は多方面から多くの警鐘と共に、具体的な対策を提示してきた(先にみたクラインもその一人である)。我々は事の深刻さを知らない分けではないのである。だが、止められない。今日・明日の儲けを失いたくないからである。

その結果はどうなる。危機はのっぴきならず、対抗手段は益々困難にならざるを得ないだろう。以下では、ヨーロッパの研究者らによる海面上昇の危険とその対策の紹介であるが、提案者自身がグロテスクと言うように、その実現性もさることながら、対策の異様さ、奇怪さは驚くばかりである。つまり、こんな事まで考えなければならない程、人類は追いつめられてきたのだ。この事を言いたくて、「社会のたたみ方」という本欄の筋からあえて脱線した次第である。

題材はThe Japan Times ,July19,2019に掲載された記事:「大陸棚救済のために、雪を放射する巨大砲の提案。 数兆トンの海水を利用し、氷河面を覆い、南極海の破局的な溶解回避を目指す」からである(以下次回)。

“2019年7月30日” への2件の返信

  1. 久しぶりの拝読致しました。地球の環境と人心の荒廃が同時に進行していることを強く感じています。そうした中、6/11伊勢神宮を訪れ、澄んだ五十鈴川のせせらぎを越えて聞こえてくるカジカガエルの声を聴いたとき、日本人が素朴な美しさのなかに生きていたことを思わずにはいられませんでした。『野鳥』2014.1号「伊勢神宮の森と野鳥」には、御杣山が伊勢市の5分の1(5,500ha)をしめることや、内宮の森深く湧き出た水が2本の川(神路(かみじ)川と島路(しまじ)川)となって流れ下り、やがて森をでると合流して五十鈴川となるとあります。私が河鹿の声を聞いた御手洗場は合流してまもない岸にあり、さればこそ、冷たく清らかな流れであったと、思い至りました。・・
    しかし残念なことに、カジカガエルの声に気づいたのは私ひとり。旅人の多くがその名も知らず、ましてや、山間の渓流にこの季節だけ美声で鳴くことの尊とさを知らず、よって伝えるすべもなし。遠き世に、檜原神社(桜井市)、籠神社(宮津市)から20余りの地を経て、伊勢の地と定められた・・その故は、神が理想とした美しく豊かな自然をこの地に見出したからなのだ・・と思い返しております。

  2. 久しぶりに先生のメッセージを拝読して、暑さでマイッタといいながら、頭脳明晰。難しい現代の問題に正面からの考察と自論を述べられておられる姿に感動いたしました。
    「富樫兼治郎の評伝」の取り組み半ばで、3-4月に、容易に越えられない調査の行き詰まりに直面し、方向転換。まず体調不調の改善に努めつつ、いかなる分野であれ、執筆者に求められる最低の日本文化への認識不足を補うべく、体力が許す限りの旅をしてきました。(5-7.10)
    そして今、先生の文章に勇気を得て、打開の道はあるはずだと思いなおし、再取り組みをすることに致しました。まずは、ハンディタイプの冷扇をGETして頭寒せねば・・。デンキ店へ走ります、1000円くらいだそうな(笑)

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