2019年2月22日

2月22日・金曜日。晴れ。年度末を迎えて、理事会の仕事はいよいよ多端。評議委員会での予算審議と決定、その準備、次年度の事業方針決定等の課題に加えて、大学、付属校の卒業式・入学式の挙行(総計11の式典である)が折り重なる。それらはいずれも、心に残る意義深いものでなければならない。これらの業務のため、本欄はしばし休載の事もあろう。御寛恕を請う。

 

以上から引き出される結論は、一つしかない。先ず、スプロール化に歯止めを掛け、市圏を縮小することである。その規模は当市の置かれた事情、つまり人口、自然環境、周辺都市との関連、市域内の産業、交通、歴史・文化等によって多様であろうが、それらを包括して当市の行政的・財政的能力に応じて決定されるであろう。ここで大事なことは、経済成長と右肩上がりの成長を前提とした都市造りからの決別である。

この考え方は、いまや珍しくもなくなったコンパクトシティーと称される構想に沿う。市中心部には議会・市役所を初め警察、医療・教育機関等を配するが、特に医療・教育機関は他市との連合体を前提に、相互に補完し合えるような機能と水準のものとし、何が何でも他市に負けない地域最高の機関である必要はない。それらは、かかる市域連合体のより中心都市に任せる。医療は連合体の全病院が一体となって行うものとし、データは共有され、大抵の病気は中央病院他と繋がった町の医院でコンピュータ診断、治療で済まされる。難病、重篤な病人は速やかに市域の然るべき医療機関へと搬送される。そのための交通体系は、ヘリコプター、ドローンを含めた包括的なものとなろう(以下次回)。


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