2025年09月01,08,12日

9月1日・月曜日。晴れ。本日より長月。夜が次第に長くなると言う意で、本来は「夜長月」というらしい。涼しげな響きを感ずるが、その実は熱帯夜という何とも凄まじい夜夜ではある。

9月8日・月曜日。晴れ。

9月12日・金曜日。曇り時々雨。残暑和らぐ。前回の文章を整えた。

石破総理は、昨日、党総裁の辞任を表明する。理由は色々あるが、ここでは「党内に決定的な分断を生みかねない。それは決して私の本意ではない」の一言を上げたい。正直、この文章を読んでも、筆者にはその意味が今一つ分からないが、多分、こういうことらしい。このまま臨時総裁選を行うには、その前に、手続き上、議員各自の意思確認のために署名捺印した文書の提出が求められ、それはまた石破降ろしの踏み絵となって、石破派、反石破派の対立が生じ、ひいては党の「決定的な分断」を呼び起こすから、それは避けたい。

もしこの要約が正しければ、妙な話だ。政治集団とは、常にのっぴきならない利害対立の坩堝(るつぼ)の中にあって、知略と脅しにまみれた討議や詐術、あるいは説得、調整の限りを尽くして、最後は不満を残しつつ、微妙な均衡の上に、一つの解へと辿りつくもので、であればこそかのビスマルクが言ったように「政治は芸術」なのであろう。それを対立のたびに「決定的な分断」に陥るようでは、子供のけんかであり、話にならない。老獪な自民党にそれが分からないわけがない。

この度の辞任表明に至るまでに、筆者から見れば、党内にはまったくみっともないやり取りがあった。実は、臨時総裁選なるものは、実際に行われたことはなかった。で、いかなる手続きで開催されるべきか、委員会が設置され、また議員の開催についての意思確認として署名捺印の文書提出が決まる。ここに一幕の喜劇が演じられることになった。それまで鼻息の荒かった議員諸氏は、己の名前が天下にさらされることに恐れをいだき、右顧左眄、周りはどうか、地元民から石破降ろしに加担したのか、と叩かれるのではないかとか、大勢が判明するまでダンマリを決め込んだのである。総理側も、それを見越して、ハードルを上げれば、書類は出ず、前倒しも消滅すると読んだふしがあった。折しも、石破辞めるな、コールが鳴り響き始めた頃である。

こうして、何とも情けない事実が浮き上がる。我われの持った国会議員とは、自らの確たる信念もなければ、意思もない御仁たちであったのだ。小学校の学級委員会でもはるかに自立した意見が聞かれる。こんな人間集団だからこそ、派閥から還付されたパーティー券の売上金を、法に触れると予感しながら、派閥の事務総長辺りから「皆さんそうしておられますよ」と囁かれ、報告書への記載もなく、であれば臨時収入であるから納税の義務が発生するはずだが(国民は一円たりとも許してもらえない)、それもないまま何となく「裏金」として処理されたのであろう。そして、事が発覚すれば、適正に政治活動に使っただの、机の引き出しに入れたままにしておいただの言って、見苦しい言い訳にへどもどする羽目とはなった。

忘れてもらっては困る。君たちは、国政の最高機関である国会の議員なのである。時と場合によっては、国民の生命、財産に責任を負うべき職務にあるのだ。自分の意見をしっかり持ち、正しいと思ったことは、きょろきょろせずに、まっすぐ行いなさい。

最後に、石破総理に申し上げる。貴方はこの度、党の「決定的な分断」を回避し、自民党を救われたのかもしれない。それによって、自民党議員たちはどれほど安堵したことか。だが反面、貴方は国民を見捨てたことにはならないだろうか。上記のような人間集団の党を温存させ、そこから党は再生できるのか。とてもそうは、思えない。ここは一番、自民党を思い切って解体し、新たな政治地図を描くべきではなかったか。そうしてこそ、この国の今後の安寧と平和の基が築かれたのではなかったか。貴方は最後の最後に、そうするチャンスを自ら放棄したのである。これまでと同様、決定的なところで、周囲の圧力に屈し、怯んだゆえにである。私は、それが無念である(この項、終わり)。


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