2020年8月4,5日

8月4日・火曜日。晴れ。長雨の後、一気の夏日に加えてコロナの再来。この事態に、わが体力では抗しきれず、青息吐息とはまさにこのことである。

8月5日・水曜日。晴れ。昨日を越える炎暑に、気息奄々。

 

もはや旧聞に属することだが、ジャパンタイムズにコロナウイルスについて興味深い記事が2本ある。1本は「ウイルスの症候リスト、大きくなるばかり」(5/9・土)であり、次は「研究によれば、COVID-19脳障害来たす」(7/9・木)である。いずれの記事も、現時点おいて、人類はいまだ当ウイルスの機制、行状等について正確なところは分かっていないようだと見る点で、趣旨は同じである。

まずは5/9付の記事から。当ウイルスの複雑さは、それが惹き起す症状の多様性から窺われる。「インフルエンザと類似した風邪、頭痛、発熱を示す感染クラスターだと見られたものが、ここ3ヶ月で、脳から腎臓にいたる体内のほとんど全ての臓器を侵す症状のカタログへと一気に拡大した」。

新型コロナウイルスが、免疫体系を総動員させて病原菌のみならず宿主である人体をも無差別に攻撃する、いわゆるサイトカインストームを生み、これによって血管の損傷から血栓や脳梗塞を来たす。

その結果は、こうなる。患者のほとんどが示す、感冒状の症状を越えて、ほぼ30%が胃痛、嘔吐、急激な下痢症状の消化器系から、皮膚の損傷、神経系、さらには鋭い胸痛、呼吸困難、そして意識混濁の他に味覚・嗅覚の障害等が加わる。「我われは、今やすべての事を疑わなければならない、と考え初めている」とは、パリ中央病院の1医師の言である。またCDC(米国感染管理予防センター)の報告には、1%以下だが、脳卒中、発疹、結膜炎の症状もあるというが、ここに「症候リスト」の拡大が如何なるものであるかは明らかであろう(以下次回)。


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です