2017年10月31日

10月31日・火曜日。曇り。明治大学付属中野学園理事会の帰途、早稲田の事務所による。前回の文章に手を入れ、特に最終段落では五行ほど加筆する。

現在、筆者は来年1月より「社会のたたみ方」と題する駄文を草したいと考えている。もはや齢でもあり、オツムモ大分いかれてきたこともあって、これが論文と言えるほどのまとまった文章となるかどうか、はたまた最後の結論にまで行きつけるかどうか覚束ないが、ソンナ意欲は持ちたい。書ければ久方ぶりの論文となる。主題は、少子化と高齢化に直面しているわが社会の行く末をどう捉え、そこから如何なる処方箋を用意するかについてである。

「たたみ方」とあるように、縮小化社会の現実をみすえた論述が中心となるはずである。よって、ここには政府はじめ多くの論者が相も変わらずしがみ付いている経済成長・発展を軸にした不況克服と、その果てに高福祉社会の実現を目指そうとする発想はない。そのような成長戦略からは決別し、別種の発想から、新しい社会の在り方を模索し、我々の明日の生活基盤をそこに据えてみたい。キーワードは、縮小社会、地産地消、省エネルギー、持続的な経済活動、単純再生産・静止社会の実現、自然保護、地域社会の充実と中央政府の改変等であろう。

以上のような発想から、あれこれ論じていく心算であるが、前記の通り途中で頓挫する可能性が無きにしも非ず、と予め申し上げておく。そして、現在細々とそれらしい本も読み進めてはいるが、読者諸氏(いるのかいないのか心許ない限りながら)には、我が論述の進むうちに、こんな文献、あんな事例があるとお気づきの場合には、是非ご教授願いたい。まずは予告とお願いの儀である。


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