2014年9月24日

9月24日・水曜日・曇りのち雨、いよいよ吾は雨男にナリしか。

過日(2014・9・8・月)、ジャパンタイムズに以下の記事を読んだ。当記事がこの種の問題に関心をもつ方の参考になればと、拙訳を試みた。なお、記事はJoyce Leeなる記者の手になり、The Japan TimesにS.Korea ex-prostitutes face eviction として1及び6面に分載されている(文中の人名、地名は英語表記のままとし、改行は記事のとおりではない。)

韓国元娼婦たち、退去に直面

地価上昇のおり、米軍基地拡大のため、老婦人たち、退去を迫られるも、立ち去り不能

Joyce Lee
Pyeongtaek South Korea AP
Pyeongtaek米軍駐屯基地裏門に接する、半ダースばかりの寂れたナイトクラブがたむろする不潔な地区の隙間のような土地に、70歳を越えた韓国婦人たちは住んでいる。正門近くの不動産事務所の掲げたケバケバしいポスターには、現在、彼女たちの住む一間限りのバラックに替わって、やがては夢のような家屋の建ち並ぶ様が描かれている。その昔、彼女たちはハンフリー基地近辺の「基地村」(Camptown)に住まう米兵達に春をひさぐ売春婦として働いていたのだが、ここに留まったのは、ほかに行く当てもなかったからである。
現在、彼女たちは開発業者や地主たちからAnjeong-ri地区の退去を迫られている。彼らは、間もなく拡張されることになっている駐屯地付近の一等地の開発に躍起になっているからだ。「ウチの地主は、私が出て行くのを望んでいるけど、足が悪くてネー。歩けないのヨ。それに、韓国の土地ヮさー、高すぎてネ」と、元売春婦のCho Myung-ja(75歳)さんは言う。彼女は、毎月、自宅宛に裁判所からの退去通知を受け取るものの、足の苦痛のため、この5年間、ほとんど自宅を出ることはなかった。「私はネ、もう、窒息しそうなノ」。
病気、貧困、汚名に苦しみながら、この女性たちは社会からも、行政からも、支援らしいものはほとんど受けてはいない。彼女たちの運命は、第二次世界大戦中、日本軍によって性奴隷を強いられた韓国女性たちのそれに比べると、その落差は顕著である。
彼女ら「慰安婦」たちは、特別の法律によって政府支援金をうけられる。また、多くの人々が、毎週のように、日本大使館への抗議集会に集まり、彼女たちのために日本は慰謝料を払い、謝罪するよう求めてもくれている。他方で、この基地の女性たちは、生活保護を受けてはいるが、〔慰安婦基金—金子挿入〕に類した特別基金のための法律は存在しない、とは2人のPyeongtaek市職員の言葉である。なお、彼らは公務員規程により、名前を名乗ることを拒んだ。韓国民の多くは、基地周辺のこうした女性たちについてまったく知らない。(以下次回)


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