2014年8月22日

8月22日・金曜日・相変わらず熱暑は続く。ただし九州・中国地方の豪雨は惨たり。
それにしても、わが列島の気候はどうか。雨が降れば記録的な豪雨(と言って、こう毎回の事であれば、記録的もなにもなかろうものだ)、しかも集中的、持続的で、降らねば焼け付く暑さ、突風、竜巻が発生す。試みにマンホールの蓋に触れてみたまえ。優に50度を越える熱さである。この傾向は単にわが国にとどまらず、世界的な現象らしい。昨年の夏、中国上海市?でのこと(なにしろ去年のことゆえ、記憶が怪しい)。子供だか大人だかが、マンホールの蓋に卵をわり目玉焼きを焼いている写真があった。これは毎日かJapan Timesのいずれかの記事だ。なにしろ我が家はこの2紙しか採っていないから。ともあれ、そんな気候上の変化、イナ、そんなものではない。凶暴さは、それこそ、地球全体の問題となって、人類に襲いかかってきているように見える。

その原因は、いろいろ言はれている。地球の気候が変動期に入ったためとか、人間による野方図なエネルギーの消費のゆえとか。もし前者であれば、われわれにはなす術もなかろう。地球相手に一体、なにができよう。だが後者であれば、やりようはいくらでもあろう。真っ先に思いつくのは、エネルギー効率に優れたありとあらゆる技術の開発である。これはまた経済成長に繋がり、現在デフレ下にある先進国の全てに求められる、対策、政策であるにちがいない。だが、こうした成長至上主義的な考え方の結果が、ただいま現在われわれを苦しめている事態を生んでいるのではないのか?と言う指摘も無視できない。そこから、資源問題やら環境問題を配慮した、持続可能な経済が語られ、これとの関連で宇宙船地球号なる言葉まで生み出された。つまり、地球は宇宙船と同様、人類のみならず全生命の生存に必要な何かを外から取り込める、そのような仕組みを持たないという意味だ。

ただ太陽光線だけは無限に与えられているのだが。

このような主張は成長戦略を止めよ、と言うのに等しい。水野和夫氏によれば、資本主義経済は、そろそろ終焉期に差し掛かっている。資源やエネルギーがネックになって、成長は望みがたい。それ以上に最大の問題は、市場としてのフロンティアがもはや地球上には存在しないということにある。その構造はこうである(と言って、ここで突然、次回に続く)。


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